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日文古典名著 »【方丈記について】
作者の鴨長明は、鎌倉時代の歌人·文人。本来は「かものながあきら」と読むのが正しい。法名蓮胤(れんいん)。賀茂神社の神官の子に生まれ、中原有安から琵琶をならい、俊恵法師に和歌を学んで、若いころから両道にすぐれた才能を発揮した。宮廷歌人としても活躍したが、父の死後、同族間の跡目争いにやぶれたことをきっかけに、出家遁世した。
出家の後、洛南日野の方丈の庵で書かれた『方丈記』は、日本三大随筆のひとつとされ、仏教文学、隠者文学として名高い。長明が57歳のときに成立したとされ、前半は、中世的な無常観をもって、長明が直接体験した五大災害(安元の大火·治承の辻風·福原遷都·養和の飢饉·元暦の大地震)を描写、この世の無常とはかなさを実証している。
後半は、まず自身の家系、住環境について述べ、続いて、出家遁世して住んだ大原山のこと、日野に移り方丈の庵を築いてからの閑寂な生活を、仏道への心の傾斜を見せつつ描いている。『枕草子』や『徒然草』のように分段形式はとらず、一貫して流れる筋を一気呵成に展開させているのが特色。
方丈記について日语版 |
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