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今年の2月11日は、旧暦12月23日にあたり、中国北方で俗に言われる「小年」だ。実のところ、「小年」の「小」は、「小さい」の意味ではない。この日を境に、人々は新年を迎える準備を始め、「かまどの神様祭り」や「年末大掃除」などの民間行事が行われる。新華網が伝えた。
○「ウリ飴のお供え」と「かまどの神様祭り」で幸福祈願
天津の民間民俗研究家でコラムニストの由国慶氏は、「昔、中国北方の各家庭の台所に備え付けられたかまどには、かまどの神様を祭る神棚やかまどの神様の像があった。言い伝えでは、かまどの神様は、旧暦12月23日に天に上り、その家の1年間の善行と悪行について、天の帝に報告する。人々は、幸福祈願のために、かまどの神様の像の両側に、「上天言好事、下界保平安(天上で良い報告をしてもらえれば、下界では平安が保たれる)」あるいは「上天言好事、回宫降吉祥(天上で良い報告をしてもらえれば、吉祥がもたらされる)」などの「対聯(春節を祝い縁起の良い言葉を書いた赤い紙)」を貼る。真ん中には横書きで「一家之主(一家の主)」と書いた「横批」を貼る。ここから、人々の間では、旧暦12月23日の夜にかまどの神様を祭るという風習が確立した。
由国慶氏は、「人々は、かまどの神様に、ウリ飴や餅をお供えする。かまどの神様に、自分たちの善行を天の帝にたくさん報告してもらいたい、悪しき報告はなるべく少なくしてもらいたいからだ。かまどの神様祭りが終わると、春節のお祝い行事がいよいよ佳境に入り、誰もが新年を迎える準備を始める」と説明した。
○年末の「大掃除」と「すす払い」で迎春の準備
中国の北方では旧暦12月23日が、南方では24日が「小年」にあたる。
由国慶氏によると、古い時代には、小年は『官三民四』の伝統があったという。つまり、官家は旧暦12月23日を、庶民は12月24日を「小年」としていた。時が経つにつれ、北方では23日を、南方では24日を「小年」とするようになった。
「何日が小年にあたるかに関係なく、人々がこれまでの1年に別れを告げ、新しい年を迎える喜びを共有することには変わらない」と由氏は指摘、以下のように続けた。
毎年、「小年」から「除夜(大晦日)」までの期間を、人々は「迎春日」あるいは「掃除日」と呼んでいる。北方の「大掃除」、南方の「すす払い」にはいずれも、身辺の全てを掃き清めて新年を迎えるためだ。
今の時代には、昔のように、盛大な「かまどの神様祭り」を行うことはなくなったが、多くの地方では、まだ「かまどの神様」を祭り、ウリ飴をお供えし、餃子を食べる風習が続いている。もともとは神様にお供えするだけだったが、今では季節特有の美食に変わったということだ。
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